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2012.12.29 いまよう
『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』から

恋人を待ち焦がれる女性の気持ちと言うのは、男性から見るととても情緒深いですね。

常に恋するは、空には織女(たなばた)流星(よばひぼし)、野辺には山鳥秋は鹿、流(ながれ)の君達(きうだち)冬は鴛鴦(をし)
<いつも恋をしているものは―空の七夕星と流れ星、野辺の山鳥、秋には鹿、川に棹さす遊君たち、冬のおしどり>

百日百夜は独り寝と、人の夜夫(よづま)はいなじせうに、欲しからず、宵より夜半(よなか)まではよけれども、暁鶏(とり)鳴けば床さびし。
<百日百夜は独り寝をしなければならなくとも、夜だけの関係の夜妻などにされるのは、どうだろうか。いや、そんな存在にはなりたくない。そう思い、我慢して宵から夜中までは過ごしたけれど、暁に鶏の鳴く声が聞こえる頃には、さすがに独り寝の床は寂しく、やるせない。>

東屋のつまとも終にならざりけるもの故に 何とてむねを合はせ初めけむ
<あなたの妻とも結局ならなかったのに、どうして肌を許し、胸を合わせたのだろうか。>

恋しとよ君恋しとよゆかしとよ 逢はばや見ばや見ばや見えばや
<恋しい、あなたが恋しい、愛しい。逢いたい、あなたを見たい、見たい、私の姿を見てほしい。>

恋ひ恋ひて たまさかに逢ひて寝たる夜の夢はいかが見る さしさしきしと抱くとこそ見れ
<恋しくて恋しくてたまらない人に偶然出会った夜の夢はどんなものか。きっと相手と手を差し交わし、ぎゅっと抱きしめるだろう。>
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